ほのぼのランナーのgoshiです!
呼吸の知識があったら、ランニングにも活かせるのではないか?という発想から、3学会合同呼吸療法認定士の試験合格を目指して勉強中であります。
少しでもお役立ち情報を届けることができたらと思っています。
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血液ガスの解釈
- 血液ガスとは、呼吸の大事な役割であるガス交換能を反映する重要な指標です。
- ガス交換によって血液が酸素化され、かつ二酸化炭素が排出される状態がわかります。
- O2は、ほとんどがヘモグロビンと結合しています。
- O2解離曲線はPCO2,pH,温度によって変化します。
- O2解離曲線はゆるいS字型を示します。
- CO2は、ほとんどが重炭酸イオンHCO3として存在しています。
- ヘモグロビンと結合して存在しているカルバミノヘモグロビンはわずかです。
- ヘマトクリット、血液のヘモグロビンおよび血漿蛋白などの血液緩衝能、などに影響されます。
- さらにヘモグロビンはSO2が低いほど緩衝能が強くなります。
- CO2解離曲線のほうがO2に比べて、より含量が大きく、また勾配が急峻(きゅうしゅん:傾斜が急で険しいこと)です。
- この違いが、肺の病変が進行して血液の酸素化が傷害されても、二酸化炭素の排出が傷害されにくい理由となります。
- 二酸化炭素の排出は虚脱した肺胞の影響を受けにくいです。
- 動脈血、静脈血、混合静脈血(肺動脈血)のいずれもが血液ガスの検体となります。
- 動脈血:肺の状態
- 静脈血:採血した部位より上流に位置する組織
- 混合静脈血:全身の組織、臓器の平均的な状態
- これらの中で、臨床的に最も使われるのは動脈血です。
- 肺内ガス交換障害を惹起する生理学的原因は、換気血流比の不均等と拡散障害です。
- 換気血流比の不均等は、シャントと死腔が含まれます。
- 拡散障害は、あるガス交換単位の肺胞気と終末肺毛細血管との間である指標ガスに関する分圧が平衡に達していない状態です。
低酸素血症の原因
- 肺胞低換気:肺疾患が存在しなくとも、呼吸中枢から呼吸筋に至る換気刺激が何らかの原因で中断されると分字換気量(VE)が減少します。
- VEの減少に伴い、肺胞換気量(VA)も低下します。
- この状態を肺胞低換気といいます。
- シャント:何らかの肺疾患によってある領域の軌道が完全に閉塞されるとシャント(VA/Q=0)が作られます。
- シャント様効果:気道閉塞が不完全あらば、VA/Q値がゼロではないが、非常に低い値を示している状態。
- 健常人でも2%ほどのシャントが存在するが、これは肺内シャントではありません。
- 健常人のシャントは冠静脈から左心室にながれるテベシアン静脈などは以外の要因によって作られるので肺外シャントと言われます。
- 換気血流不均等分布のみの場合は、シャントの場合と異なり、高濃度酸素の吸入によってPaO2の上昇を認める。
- 死腔:肺血流が完全に途絶されると、その部位のVA/Q値は無限大となります。
- 死腔様効果:肺血流が不完全に途絶されている状態。
- 正常肺の肺胞表面積は約130㎡です(テニスコートぐらい)。
- 厚さは約1μmです。
- 拡散障害:肺胞膜を介するガス移動過程が傷害され、肺胞気と肺毛細管血の指標ガス分圧が平衡に達しないことを意味します。
血液ガスの正常範囲
- PaO2:80mmHg以上
- PaCO2:40±5mmHg
- 動脈血pH:7.40±0.05
混合静脈血について
- PvO2の代表値:40mmHg
- PvCO2:45mmHg
- A-aDO2:20mmHg以下
- PaO2/FiO2:400mmHg以上
まとめ
- 血ガスの解釈は必要。
- 数字はなんとなくでも覚える必要あり(テスト出る)。
- テストは穴埋めではなく選択肢。