ランニングが習慣になってきた人から
上級者向けの本である印象です。
大切なのは、
なんのために、その練習をするのか?
がはっきりしていること。
適当に走っていては、
ケガをしてしまうかもしれませんし、
目標への到達も遠回りになってしまうでしょう。
この本では、
どれくらいの強度で、
どれくらい走ればいいのか?
その理由は何なのか?
ってことが
自分の言葉で説明できるぐらい
分かりやすい表現で書かれています。
内容的には、
①運動生理学のこと
③ランニングで知っておいたら良い知識
(アップやダウン、ウェアやシューズ選び)
(暑い日・寒い日の注意点、食事などなど)
について書かれています。
数字も出てくるのですが、
分かりやすかった表現を中心に書いていきます。
①運動生理学のこと
有酸素運動をまず高める
1分間に利用できる酸素の量の上限は
最大酸素摂取量と呼ばれ、
この上限ギリギリの酸素を
使って走っている状態を最高安定状態と呼んでいる。
自分に合った有酸素ランニングのペースを見つける方法。
例えば、30分位は走れそうなら、
めいっぱいと感じるスピードより
ゆっくりめのペースで気分よく走り始め、
15分間そのペースを守って走り、
折り返して走ってきた道を
そのペースをキープして走るのである。
ただし、そのペースを守るために無理して頑張ってはいけない。
もし復路に20分かかっていたら、
往路のペースが自分の体力の終わりにはやり過ぎたことになるし、
特に頑張ったつもりもないのに、
復路が往路より速く走っていたら
走り始めるスピードが
自分の体力の終わりには遅かったことになる。
前半と後半が同じ様になるように心がける。
ゆっくりとはジョギングのスピード、
すなわち心拍数が120回/分以下が目安。
長くの目安はその人にとって長いと感じる時間でよい。
無酸素トレーニングをする前に、
有酸素トレーニングで有酸素能力を充分に高めておかなければならない。
走り終えた時、心地よく疲れているが、もう少し早く走ろうと思えば走れたと感じるペースが最適。
②ヒルトレーニングやスピードトレーニング
体調と相談しながら徐々に
量、質を上げていくこと。
無酸素トレーニングは、
充分に疲れがとれていないと感じれば、
その予定は変更すべきである。
ウォーミングアップとクーリングダウンとして
最低15分はジョグすることを忘れてはいけない。
③ランニングで知っておいたら良い知識
ここは割愛。
まとめ
評価
★★★★★
感想
そのトレーニングで何を得ようとしているのか?
どのような生理的な反応を覚えた時、十分やったと言えるのか?
なぜそのような反応を感じるのか?
を理解することである。
と、リディアードさんは言っている。
本の内容を書き始めたら
ほとんど書くことになりそうだったので
簡単な言葉を選んで書いてみた。
ま、私に足りないところばかりだ。
練習は追い込みすぎてしまうし、
疲れも数日取れないぐらい走ってしまう。
回復の期間も少なく
ポイント練習をしてしまう。
強度の変化が不十分で
毎日、走った~と思えるぐらい走る。
なかなか
できていないことばかりである。
それでも、
この本を読めば、
今日の練習の目的はこれだから
これくらい走ろう!
こうなったら終わろう!
無理はせず次につなげよう!
と言った気分にさせてくれる。
(実際できるかはおいておいてw)
リディアードさんは
週160kmの量で
強度を調整しているようだ。
私も取り替えず
ジョギングで週160kmを目指してみようか?
これも急に強度を上げるのではなく、
できるであろうところから。
1993年発売の本なので
最近のランニング本を読んでいると
物足りない内容かもしれない。
というか、
この本の内容を簡単にして
最近の本は伝えている気さえしてくる。