凛として走る

P47~54【3 呼吸管理に必要な生理】をまとめてみた②

ほのぼのランナーのgoshiです!

呼吸の知識があったら、ランニングにも活かせるのではないか?という発送から、3学会合同呼吸療法認定士の試験合格を目指して勉強中であります。

 

少しでもお役立ち情報を届けることができたらと思っています。

よろしくおねがいします!

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(2)肺、胸壁のコンプライアンスと圧容量曲線

①自発呼吸中のコンプライアンス測定

  • パイログラフィーボディプレチスモグラフィーを使います。
  • 正常値は200ml/cmH2O前後。

②人工呼吸中のコンプライアンス測定

表面張力を調整するサーファクタント

  • 表面張力が同じ場合、内腔の小さい肺胞ほど内圧(P)が高まります。
  • 小さい肺胞ほど大きな内圧がかかるため、圧較差によって小さい肺胞から大きい肺胞へガスが移動し、小さい肺胞はしぼみきっていまうことになります。しかし、実際にはそのような現象は正常肺では起こっていません。
  • ここで肺胞に生じる表面張力を低下させるのに重要な役割を果たしているのがサーファクタントです。
  • サーファクタントは肺胞内面を薄く被う液体に含まえれており、サーファクタントの密度に応じて表面張力を調整する働きがあります。

※サーファクタントがあるおかげで、大小ある肺胞がいい感じで活動できるってことですね!

4. 肺胞におけるガス交換

  • 肺胞膜はガス交換の場所
  • 肺胞毛細血管膜は薄く伸びた肺胞Ⅰ型上皮と毛細血管内皮、及び両者の基底膜で作られています。
  • その厚さは0.4μm程度。
  • 肺胞表面積130㎡
  • 130㎡のうち、126㎡が毛細血管と接触しています。
  • ガス交換は0.25秒で行われます。

 

  • 動脈血酸素分圧=PaO2
  • 混合静脈血の酸素分圧=PvO2

 

  • PaO2を決定する最も重要な因子は肺胞気酸素分圧(PAO2)である。

※PaO2とPAO2は違うので注意。

 

  • 拡散とは濃度あるいは分圧の高い領域から低い領域へ濃度差に従って分子外交することです。
  • 二酸化炭素の拡散能力は酸素の20倍あります。
  • そのため拡散障害が高二酸化炭素決勝をきたすことはそれほど多くないようです。
  • 間質性肺炎、肺線維症、硅肺、肺胞蛋白症、肺水腫といった病態における低酸素血症の要因の一部には、拡散障害が関わっています。

 

  • 体重50kgの成人の肺胞換気量は4L/分で心拍出量が5L/分
  • 全体としての換気血流比(VA/Q比)はおよそ4/5≒0.8
  • 立位では、肺底部から肺尖部へ向かうほど胸腔内圧は低下します。

 

  • 無気肺のようなまったく含気のない肺胞を流れる肺血流(VA/Q=0)はガス交換には関与しません。
  • 混合静脈血がそのまま左心系に戻って、全身に送り出されます。
  • このような血流をシャントといいます。
  • シャントが多いほど、酸素化能が低下します。

 

  • 健常成人の吸気量は約500mlですが、吸気ガスすべてが末梢気道において、ガス交換に関与しているわけではありません。
  • 解剖学的死腔およそ150ml程度あります。
  • 一方、肺胞まで吸気が到達していても、肺塞栓症を起こして肺血流が途絶えてしまっている領域の肺胞ではガス交換は行われず、二酸化炭素を含まない吸気ガスがそのまま呼吸されます。
  • このような肺胞における死腔は肺胞死腔を呼びます。
  • 解剖学的死腔と肺胞死腔を合わせたものを生理学的死腔といいます。

まとめ

  1. コンプライアンスの知識が必要
  2. 排膿でのガス交換についての計算、知識が必要
  3. 死腔については過去問でよく出ていた印象