ほのぼのランナーのgoshiです!
呼吸の知識があったら、ランニングにも活かせるのではないか?という発想から、3学会合同呼吸療法認定士の試験合格を目指して勉強中であります。
少しでもお役立ち情報を届けることができたらと思っています。
よろしくおねがいします!
酸塩基調節
- 最も大きな役割は間断(かんだん:とぎれることなく)なく産生される水素イオンの除去です。
- 生体における水素イオン(H+)の一日産生量は13050mmolです。
- 膨大な量でもあるにも関わらず、生体のpHは7.4(H+:40nmol)前後に維持されます。
- 生命を維持できるpHはだいたい6.8~7.7の範囲であり、20~160nmol/L(生体全体:840~6720nmol)のH+濃度に相当します。
- pH7.4では40nmol/L(生体全体:1680nmol)です。
- 生体は排泄と緩衝という2つの機序を介して大量のH+を除去しています。
- 99%のH+は最終的にCO2の形で肺を介して除去されます。
- 残りの1%が腎臓を介して除去されます。
- 緩衝を介して処理されるH+の最大長は250nmolであり、生体の緩衝系は1日に生産されるH+量の約2%を中和する能力を持っています。
- よって、酸塩基調節に対しては肺が最も重要な役割を果たしています。
- 肺を介するCO2排泄効率が低下すると、重篤な酸塩基平衡障害が発生します。
- 緩衝とはH+を吸着・中和することを意味します。
- ①重炭酸系②蛋白系③リン酸系④アンモニア系の4つがあります。
- 生体内酸塩基平衡障害とはH+調節が排泄/緩衝能力の低下などによって傷害された状態を意味します。
- ①呼吸性(肺胞換気の異常、、PaCO2の以上を伴う)
- ・呼吸性アシドーシス(肺胞低換気、PaCO2の上昇)
- ・呼吸性アルカローシス(肺胞過換気、PaCO2の低下)
- ②代謝性(肺胞換気以外の原因)
- ・代謝性アシドーシス(固定酸の増加)
- ・代謝性アルカローシス(固定酸の低下)
- アシドーシスとアシデミア(酸血症)、アルカローシスとアルカレミア(アルカリ血症)の差に注意する必要があります。
- 酸血症は血液pHが7.35以下の酸性になっていることを示す言葉です。
- アシドーシスは生体内に酸(揮発酸、固定酸)が増加し一時的酸塩基平衡障害が派生した状態を意味します。
- HCO3-は最も単純な酸塩基平衡の指標であるが、呼吸性・代謝性の両方において変化します。
- PO2、PCO2、pHは常に同時に測定することが必要です。
まとめ
- 体の酸塩基調節の知識が必要
- 肺が調節の大部分を担っている
- アシドーシス・アルカローシスの知識も必要