こんにちは!
普段の仕事は理学療法士をやっているgoshiです。
先日、
「腕を回す運動をしているのですが、関節がポキポキなります。これって続けても大丈夫ですかね?」
という質問を職場のスタッフさんよりいただきました。
答えた内容としては、
「痛みがなければ、大丈夫ですよ、空気が弾けてなっているだけですから」
と答えました。
しかしながら、患者さんからも同じような質問が聞かれることがありました。
そこで、今回、もう少し深堀りして調べておこうと思い、せっかくなのでここでまとめてみようと思い至りました。
そもそも私の考えはどうだったのか?
間違ってはないけれど、正解でもないようです。
結論!
「原因不明」
だそうです。
①1つの理由としては、関節の中には関節液(関節を傷めないようにクッション的な役割)というものがあります。
②関節を曲げた時に、関節の中は広がることになるのですが、中にある関節液の量は変わりません。
③空間ができても関節液の量が変わらないので、関節の中の圧が下がります。
④圧が下がると、二酸化炭素などのガスがでてきて、気泡になるのだとか。
⑤さらに関節を動かすと、ガスでできた気泡がいっきに移動して弾けて潰れて「ポキッ」となるようです。
つまり、
「気体が弾ける音」
のようですね。
一度鳴らした関節を、続けて鳴らせないのは、ガスがまた滑液嚢穿刺後に解けるまで数10分かかるためのようです。
毎回の頻度でなる場合は、小さい量のガスの塊が何度もなっているのでしょうね。
(何10回、何100回もやればならなくなるのだろうか?)
肩を回したり、膝の屈伸をしたりすると「ポキっ」となりませんか?
そこまでの回数をやる必要はないかもしれませんが。
それに、ゆっくり行うと音がならないのであれば、うまく関節液(専門用語で関節包内運動)がうまく動いている証拠なのでしょう。
音がなっても大丈夫なの?
痛みがなければ、気にする必要はありません。
(太くなったり、関節炎になったりする報告もないようです。)
関節を動かした時に最終域(動かなくなる所)で感じられる抵抗感のことを「エンドフィール」という言葉を使います。
この関節が動かなくなる所で骨と骨がぶつかるような感覚(これ以上は全く動きそうにない)や、明らかに伸張性(伸びるような感じ)がなければ注意したほうがいいのかなと思われます。
痛みに繋がります。
しかし、指を鳴らす程度、肩周りで音が聞こえる程度は気になさらなくていいのではないかと思います。
かといって、全力で強い負荷がかかるような動きをするのとは違いますのでご了承を。
以上、簡単ですが気になった方のお役に立てたなら幸いです。
参考文献